基本的に壁打ち

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幸福は胃腸が生み出す

幸福というものについて語ることはとても難しい。

私たちはしばしば、幸福とはなんだろう、なにをもって幸せというのだろう、という問いに突き当たる。「幸せ」という言葉が含む意味はひどく曖昧で、自分が他者(それが生身の相手でも、創作上の存在でも)の幸福について考えるとき、その手つきには様々な慎重さが必要だ。

それでは、幸福というものについて確かに言えること、言ってもいいのではないかと思えることはないのだろうか。そんなことはない。私たちが日々を送るうえで幸福の前提となる事柄は確かに存在している。健康だ。からだの健康の状態は、こころの健康を得るための活動にも影響する。私たちはどこまでいってもこのからだから逃れられない以上、健康というものと向き合い続けなければならない。そして、健康とはつまり、胃腸の調子のことである。

 

胃腸の不調は本当につらい。2020年前半は様々なストレスのことごとくを食べることで発散していたので当然の帰結として体重は増え、趣味の域に達していたキックボクシングは情勢と多忙のせいで再開できず、となれば食べる量を減らすダイエットしかない。食べる量を減らしてもなぜか体重はほとんど変わらず、かわりに健全な胃腸はうしなわれてしまった。これまで健康優良児だった私の胃腸は、一切の動きを止めてしまったようだった。

それでも、かねてより全く改善されない肩凝りと脚のむくみ、そして胃腸の不調をなんとかやり過ごそうとその場しのぎのストレッチや筋トレをしていたのだが、いきなりガタがきたのか、あるとき完全に疲れでからだがどうしようもなくなってしまった。もうとにかく疲れている。寝ても覚めてもからだが重い。胃腸が動く気配がないので食欲もない。明らかに食べていないのに体重は減らない。そんな日々が続いていた。

床に伏して無理……となりながらツイートしたところ、便秘にはヨーグルトや発酵食品がいいよという優しいリプライをたくさんいただいた。その節はありがとうございました。毎日ではないけどヨーグルト食べたり牛乳飲んだりしてるんだけどな……やっぱりoikosはどちらかというとたんぱく質だからまずは違うヨーグルトのほうがいいのかな……などと思いつついろいろと調べるうちに腸活と銘打つサプリの数々に行き着いた私は、はたと気づく。ビオフェルミンが家にあったような気がする、と。

 

それから約1週間、こんなにも胃腸のことばかりを考えて過ごしたことはなかったと思う。結果、朝起きてまず水を飲み、明治ブルガリアのむヨーグルトLB81プレーンアマニ油を小さじ1杯入れて飲み、朝昼夜にビオフェルミンSを飲む生活に行き着いたのだが、もう、あの、本当に、効果がものすごい。次の日にはもう、あんなにずっと動いていなかった腸が、ちゃんと活動をしている!!! 腸がちゃんと動くだけで、疲れは取れ、からだは軽くなり、むくみも劇的に改善し、肌もなんかきれいになったような気がする。腸活は長期戦というのを読んだので、いやだ~~明日にはすべてが改善して体重は3キロ減ってくれ~~と思っていたのだが、体重はさておき翌日時点から本当に改善の兆しが見えた。ビオフェルミンブルガリアのむヨーグルトはすごい。明らかに自分でわかるくらい、調子がよくなっている。ビオフェルミンブルガリアのむヨーグルトは私の救世主である。

 

1週間がたち、あまりにも指数関数的にめきめき胃腸の調子が好調に転じていくので、感動のあまりこの日記を書いてしまった。胃腸の調子がよいだけで、気分が明るくなる。私にとって、気分が明るくなることは幸福への第一歩だ。つまり幸福は胃腸が生み出しているのである。

ビオフェルミンブルガリアのむヨーグルトは本当にすごい。便秘、胃腸の不調に悩む皆様はぜひ、ビオフェルミンブルガリアのむヨーグルトをご検討ください。

慣れるということ

人間というのは、慣れるいきものである。私たちはどんなことにも、遅かれ早かれ、多かれ少なかれ、慣れてしまう。一気にはじけるような、燃え上がるような熱量と温度の感情の質感を保つことは大変に難しく、少しずつ、感情の起伏はニュートラルに収束していく。それがよいことか、わるいことかというのは、境遇や対象や人によって全く異なるものだから、それを画一的に定めることはだれにもできない。ただ、生きていくにあたってどうしたってお腹がすくことと同じく、私たちはあらゆるものに慣れていくのだと思う。

私は、4月初旬にはあんなに在宅勤務を嫌悪していて、様々なことが重なって精神的にも相当参っていて、一刻も早くフル出勤に戻りたいと思っていたのに、やはり2か月もたつとあっさりこういった生活に慣れてしまった。基本的に、すべてのことがどうでもいいのだ。強く抗うほどの、そのことによる苦労や大変な経験を気にも留めないほどの、そういう強い動機とか、熱量がない。万事に対して、「こういうもの」だというのならそういうものなんでしょう、と思ってしまう、そういう性格をしている。

6月になってからは時折出勤する日がある、という程度で、在宅と出勤が6対4くらいの比率になった。出勤すればやはり比べ物にならないほど仕事はしやすいし、上司たちの会話を横で聞いて水面下で進行していることの情報収集ができるのは生身の良さだと思う。人とお昼を食べるといろいろな話を聞けて楽しいし、少し振り返って相談すればこまごまとした確認はそれで済んでしまうのは大変にありがたい。机と椅子は快適だし、思い立ったときに印刷ができる。

他方、もとより買い物が好きで、せめてもの快適さを追い求めた結果、在宅勤務でもさほど不自由なくこなせる環境が整ってしまった。こんな事態にならなければ、私はずっとワイヤレスのイヤホンは買わなかったと思うし、パソコンで議事録をとろうとは思わなかっただろうし、言われてみればもう何年も気になっていたポメラを買うこともなかっただろう。縁がなければ知らないままだった便利なものがこの世にはたくさんあって、それを使うか使わないかは、まず体験してみなければ決める前提にすら立てない。生活の場が侵されているという気持ちは未だにあるが、それはさっさと社用パソコンを閉じてしまえばいいだけの話だ。

これから、生活の在り方が移り変わっていくことは、誰の目にも明らかになった。もはや、世界は変わることを止められないのです、という会議での発言がずっと耳に残っている。実際、仲の良い友人たちは在宅勤務のほうが楽という話をしていて、物事には必ずよい面とわるい面があるように、どちらが良くて悪いかということはない。私だって、さんざん文句を言いながら、家からでなくていいという安心を享受していた。おそらく彼女たちの感想も、私のような感想も、どちらが珍しいということもないのだと思う。できるかできないかということ、好きか嫌いかということ、適しているか適していないかということ、それぞれの尺度があるので複雑だ。一応、在宅勤務はできているけれど好きではなくて、適しているわけでもないがどうにかならないわけでもない、とか、私の主観と状況はそういうことになるのだと思う。

フル出勤の方が自分には合っているなあとは思うが、時期が時期なので、私のぼんやりとした感情だけで毎日出勤するわけにもいかない。結果、毎日異なった時間に起きて毎日異なった状況で仕事をすることになり、家を混乱させている。家にいる日、いない日、朝早い日、お昼を食べてから出勤する日、残業で夜遅い日、午後はずっと会議をしている日、傍聴だけでミュートだから気にしないでいい日。申し訳ないが、仕方ない。私ですらこんな状況なので、大変な日々を送っている人々は本当に大変だと思う。

積極的にそれを選択することと、それを選択せざるを得ないことは、全く違う。早く平時に戻ればいいのに、といつも思っているけれど、そんな日はいつくるのだろう、とも思う。きっとこの先、あるいはすでに、様々な生活の在り方が目に見えるようになっていく。それはもうとっくにそうだった、誰の生活もいつだって同じものは全くなかったけれど、これからそれが目に見れる形で立ち現れてくるのだろう。そのとき、他者の選択をどうこう言う権利は誰にもないのだということを忘れずにいたい。いま、例えば仕事のやり方について、他人が在宅でもサテライトオフィスでもオフィスでもどこでもどうでもいい、と思っているけれど、この先切羽詰まったときですらも、そういう余裕をどうか持っていたいものだと思う。

どんなときにもお腹がすくように、私は買い物をして、娯楽に触れて、それなりに日々を今まで通り楽しく過ごしている。うかがうように少しずつ外出をして、気兼ねなく旅行に行ける日を待っている。私は化粧をして、仕事をして、食事をして、眠くてたまらないからだを引きずってお風呂に入り、眠る。私たちは慣れていく。慣れと日々の延長線上にしか、生活は存在しえない。

12万のちんすこうとプラチナ

2019年夏に出張でブラジルに行ったところ、いきなりANAのステータスがブロンズになり、散々悩んだ結果ええいままよ!!!!!と勢いでステータス修行を開始することにしました。9月1日深夜のことでした。出張の記録はひとつ前に書いています。

ステータス修行については諸先輩方がブログやサイトで解説してくださっているので詳しく知りたい方はそちらをご覧いただくのが良いのですが、ざっくり言うと、1年にどれだけ乗ったかによって貯まるポイント(プレミアムポイント)に応じて翌年度どれだけ大事にしてもらえるかが決まり(ステータス)、そのステータスを得るためにひたすら飛行機に乗るというのが修行です。ステータスを決める対象期間は1月1日から12月31日というのがミソで、この365日の間にステータスを得るに至る分だけ乗らないとリセットされてしまうんですよね。なので本当にやるならもう年内に乗りまくるしかなく、かといって先の予定が常に未定の部署だったので8月は修行をするか悩んでひたすらブログを読み漁っていました。インドに行くなら出張だけでワンチャンあるな……とも思いつつ、でもインド本当に行くかわからんし……これでインドがなくてせっかくのプレミアムポイントが無になったら悔やんでも悔やみきれないし……あとシンプルにみながすなる修行といふものを私もしてみむとてするなりしたい……、とぐるぐる考え、結局は真に失って後悔するものは機会!!!確実が一番!!!!こういうときのための労働!!!!!と夜中に一気に全旅の航空券を買いまくったのでした。

とにかく絶対に確実にプラチナになりたい……という感情が一番で、休みをバンバンとれるわけでもないのともうすでにブラジル出張で半分は越えていたこともあり、効率と確実性とあとせっかくだしやりたいことやろうぜ!という気持ちで沖縄プレミアムクラス日帰りを3回、広島エコノミー日帰りを1回という計画にしました。初回の沖縄だけ平日、あとは全部土曜日です。
プレミアムクラスは食事が食べられるのですが、そりゃ朝食昼食夕食あるよね~と思ってよくよく調べたら軽食の時間帯もあったり、おまけに10日ごとにラインナップが変わるそうで!!知らなかった~~~図ったわけではないのだけど毎回全部違うお食事が食べられて大変ハッピーでした。

 

①10月下旬 沖縄
行き 10:45 羽田 → 13:30 那覇
帰り 15:05 那覇 → 17:40 羽田

旅行でも出張でも空港へはいつもリムジンバスを使っていたんですが、今回初めて事故の渋滞に巻き込まれてちょっとドキドキした。せっかくだから一緒に行こうよお金は出すから……!と母を誘っており、はしゃぎまくって時間に余裕を持ちまくっていたので全然大丈夫でした。

少し前にツイッターでねんりん家のバウムクーヘンサンドイッチのツイートを見ており、どうしても食べたくて歩いて行ったんですが、そういえばお店があるの端なんだよな……カードラウンジのすぐそこと覚えていたから、歩き始めてからそうだ今日はラウンジ違うんだわ……と話していた。

バウムクーヘンサンドイッチ、はちゃめちゃにおいしくて!!たぶんお店に着いたのは9時半くらいだったと思うのだけど、すでに売り切れの種類もあってびっくりした。
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航空会社ラウンジ、もう何が最高ってビールが飲める!!!3年前くらいまでビール飲めなかったんですが一昨年近所のオクトーバーフェスト……というほど洒落たものではまったくなく……近所の広場にたくさんクラフトビールの屋台がきてくれるイベントに行って以来、もしかしてビール、おいしいのでは!?!!?と完全に目覚めましたね。平日朝からタダで飲むビール、最高~~~~!!!!!!

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機内で食べたお昼はこんな感じでした。

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10月下旬だから栗ご飯で嬉しかった。4時間あるとゆっくりシャンパン飲めるからありがたい……ナッツとかクッキーとかをおつまみでもらえるのも感動だった。あとプレミアムクラスだと上着を預かってもらえるのもありがたかったな。

那覇空港着から発まで1時間半しかなかったので空港の中を探検していた。というか、沖縄、暑い!!東京は寒めの日だったのであったかい格好をしてきてしまったのだけど完全に失敗だった。一番好きなプレーンちんすこうを買い、暑いしアイス食べたくない!?とはしゃいでアイス片手にラウンジでまたビールを飲み、そしてもう搭乗、という弾丸っぷりでした。

いくらプレミアムクラスの座席がゆったりとはいえ、朝からバスに乗り4時間飛行機に乗りまたすぐ4時間飛行機に乗るとなると、もう体が……痛くて……機内wifiになんとかつないで最寄りのマッサージを思わず予約してしまった。

帰りのごはんは軽食でした。
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ごはん、かなりしっかりお腹いっぱいになるので昼食・夕食のコンボだったら食べきれなかったかもしれないなとちょっと思いました。量的にはかなりちょうどよかった。
一緒にきゃっきゃできたのもあり、初回からとっても楽しかったです。

 

②11月中旬 沖縄
行き 15:25 羽田 → 18:10 那覇
帰り 20:00 那覇 → 22:20 羽田

2回目の沖縄は単身。前回の反省を活かして電車で向かったところ、もしかして電車でも相当近いのでは!?という気づきを得た。長期の大きいトランクでなければ電車も全然ありだなー。前に上司に空港へはバスという話をしたときに「バスだったら渋滞したら終わりじゃん」と言われていやそうなんですけど一応相当前に着く便にしてますよと返したのだけど、この前みたいなことも本当にあるんだなあと思った。

そうしたらまさかの山手線が運休の日で、メイクしながら偶然気づいてあっぶな!!!と慌てて別ルートを検索した。そういえば数日前から、高輪ゲートウェイ駅の改行に向けて線路切替工事やるから山手線と京浜東北線運休だよ!注意!ってツイート何度も見ていたな。全然関係ないと思っていたのが、いきなり高輪ゲートウェイ駅が身近な存在に迫ってきた感じがした。

余裕をもって到着して、ラウンジでビールを飲んで時間をつぶしてから搭乗。USBポートで充電できると思って油断していて、コンセントの頭を忘れるという痛恨のミス。機内ではHuluで「風が強く吹いている」を見直していたので電池ギリギリチャレンジを繰り広げていた。風は本当に何回見ても良いんだよな……。

行きは軽食でした。
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那覇空港では家へのおみやげにちんすこうを買い(前回買ったちんすこうは一瞬でなくなってしまった。大箱だったのに……ちんすこうは1本の満足度とカロリーが全く釣り合っていない)、ラウンジでオリオンビールを飲んでいた。オリオンビール、軽やかでごくごく飲めちゃうな。那覇のラウンジはUSBポートがあったので生き永らえました。

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帰りのごはん、めちゃめちゃ立派でした。おいしかった……。写真の写りの悪さはカメラの限界です。

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値段の関係でこんな微妙な時間になってしまって、帰りはもうバスで爆睡しながら帰ったよね。持ち運び枕は本当に長距離移動の快適さを劇的に変えてくれるので手放せない。ずっと使っていた枕にどうやら穴が開いてしまったのを機に買い替えたんだけど本当にめちゃめちゃ快適でありがたい。

余談ですが、この沖縄のあとに「最近橘さんしょっちゅう沖縄行ってるから出張かと思ってたよ」と友達に言われ、沖縄行ってただちんすこう買って帰ってると言ったら「3万7円のもやしのコピペ思い出した」と返ってきたのがすごくツボに入ってしまったので、タイトルはそれです。換算したら1本あたり約2500円でした。往復計8時間かけて買ったちんすこう……。

 

③11月下旬 沖縄
行き 13:00 羽田 → 15:50 那覇
帰り 18:20 那覇 → 20:40 羽田

ラスト沖縄です。過去最高頻度で羽田空港に通っているので完全に空港が見知った場所になってしまった。機内では引き続き風を見直していたんですが、19話「解き放つ時」20話「壊れても」を見て泣きすぎて鼻の調子がはちゃめちゃに悪くなりくしゃみが止まらなくなってしまった。風を見直していたのも、そもそもはこれを機に感想文後編を書くぞ~!と思ってのことだったんですが、見ていると感情と余韻が大きすぎて、なんかもう……これを文にするのは「野暮」なのでは……という気持ちになってしまい、結局まだ書いていません。ツイートばかりが積みあがっていく……。

今回は唯一昼食・夕食のコンボだった。ラスト沖縄だったのもあってテンション上がったな。行きの昼食はこんな感じでした。

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帰りの夕食はこんな感じ。
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これは那覇着陸直前に見えた海。天気がめちゃくちゃよくてすごくきれいだった!

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今回は、リクエストのあった立派なごろごろした黒砂糖と、試食してあまりにもおいしかったバウムクーヘンをおみやげに買った。黒砂糖、砕いて会社のおやつに持っていっていたんですが、ひとかけらでもかなり満足できるので良いです。

 

④12月上旬 広島
行き 13:20 羽田 → 14:50 広島
帰り 17:05 広島 → 18:30 羽田 

いよいよラスト~!これまで自分は1人でどこかに行くことに全く抵抗がない人間だと思っていたんですが、抵抗はないものの、旅行とかお出かけは誰かと一緒に話したり食べたりする方がやっぱり楽しいなあ、と改めて思い、ひとつ発見でした。

広島はエコノミーだったので、お店でお昼を食べてから搭乗。相当おなかがいっぱいになったのと、クラフトビールを飲んでいい感じに酔っぱらって、機内はうとうとしていた。

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空港ではせっかくだからお好み焼きが食べたい!!!と前々より母と話していて、フードコートでお好み焼きを食べた。すごくおいしかった~~~!!!おなかいっぱいであんまり入らないな……と思っていても、一口食べるとどんどん食べられてしまう不思議。我々の食欲……。

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広島空港、もみじまんじゅうの自販機があって感動した。八天堂くりーむパンがあまりにおいしそうで、たくさんおみやげで買ってしまった。冬だし大丈夫じゃない?と話して最初は保冷バッグは買わなかったのだけど、ベンチで我慢できずにひとつ食べているときに、やっぱり買ってくる!と母が保冷バッグを買いに行ってくれた。

満腹の極みで帰りの機内もうとうとしていた。これにて修行完了!

 

しばらくしてプラチナステータスのカードが届きました。結局インド出張はなくなってしまったし、蓋を開けたら異動にもなり、こんな状況にもなってしまい、本当にやっておいてよかった~~~と事あるごとにかみしめています。

2020年2月に親知らず抜歯手術の無事を祈願して大阪の歯神社にお参りに行ったときは(日本で歯専門の神社は大阪にしかないそうです)、修行で貯まりに貯まったマイルで往復航空券もホテルも取れたので、もう、実質無料どころのさわぎではなくない!?修行、とても楽しく貴重な経験だった……!

座席アップグレードのポイントも貯まったので今年いろいろ旅行するのを楽しみにしていたんですが、こんな状況になってしまってうわーんと思い、模型みたいに並ぶ飛行機をニュースで見るたびに切ない気持ちになっていたところ、ANAより2021年度も2020年度のステータスを継続してくれるとの連絡がありました。ANA、ありがとう、収束したらたくさん乗るね……!!!

 

出張映画録2017~2019

4月から異動になったのですが、異動と同時に強制在宅勤務に切り替わってしまったのでできる業務が極端に少なく、結果的にニュースを流し見ながらバランスボールに座ってメールとチャットを見守る日々を送っています。……と下書きで書いていたはずが、その後怒涛の仕事が滑り込んできて今週はずっとバタバタで、ようやく区切りをつけたところです。

先日、在宅勤務、最悪!!!という日記を書いたのですが、人間とは慣れるいきものなのでなんだかんだと在宅のリズムが形成されつつあります。その後家族や友人に話と愚痴を聞いてもらうなかで「結局、弊社トップ層と総務が共通見解のアナウンスを一切出さず、『各自でなんとかいいかんじでやってくれないかな~まあ体制もデバイスも不足してるけどきっとみんなそれぞれでやりくりしてなんとかしてくれるでしょ!よろしく!』という甘えた姿勢が透けて見えるからこんなにもムカつくのでは?」という結論が出たので、私個人のメンタルの問題は一応の解決を見ました。ちょうど総務からweb会議に関する意見を聞かれたので(それも弊社全体ではなくほんのいくつかの部署に対してだけだが)(それもどうなの?)急ぎの点については丁寧にお気持ちをお送りするとともに、年度末のキャリア面談のときに適切にお気持ち表明フォームにお送りできるようメモをしたためるなどしています。

……と下書きでは書いていたんですけど、月曜日から毎朝オンラインビデオ朝礼が始まるらしくてゲーッとなっている。毎朝その5分のためにコンタクト入れるの、面倒すぎる……。

 

異動前は、入社から3年間、ときおり海外出張に行かせてもらえる部署にいました。いろいろとおもしろい経験もさせてもらったのと、機内で見る映画を毎回の楽しみにしていたので、良い機会だし出張の記録を振り返っておこうという記録です。

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■2017年7月 大阪(日帰り)
・いろいろあって空港の謎動線に入れてもらったのだけど、緊張しすぎて立派なお皿が壁に飾られていたことしか覚えていない。
・更地の視察をした。風が強すぎて説明の声が全然聞こえなかった。
・途中、かの有名なインテの横を通り、行ったことがなかったのでここが!とテンションが上がった。
・帰りの新幹線を待つ間、みなさんがおみやげを買うというので大はしゃぎして職場と家に大量のおみやげを買った。家用に堂島ロール(with 保冷バッグ)を買い、東京でも催物場とかで買えるのに!と家族にめちゃめちゃ笑われた。たしかにね。堂島ロールはやっぱりおいしかった。

 

■2017年12月 台湾
・初の海外出張。にもかかわらず、機材トラブルで出発が4時間くらい遅れ、部長とふたりでお昼を食べ、ラウンジで談笑することになった。部長はお昼からビールを飲んでいたけどさすがに恐縮してしまって一緒には飲めなかった。
・エピソード8が公開されて見に行くのを楽しみにしていたので、機内では復習として「スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒」を見た。長い映画は時間との戦いだよと聞かされていたあまり離陸前から再生を開始してしまい、アナウンスで序盤はぶちぶち途切れてしまっていた。
・到着後すぐ夕食会になってしまったので、空港で食べたお昼、ラウンジで食べたお菓子、機内食、そして夕食と食べ続けになってしまってお腹が苦しかった。ごはんはすごくおいしかった。
・部屋が謎構造で、ドアの横にいきなり湯舟があるのだけど、シャワーの扉を開ける向きに湯舟があるから一度出てからバスマットをずりずりやって移動しないと湯舟に入れなくて1人でウケていた。
・帰る前の夜、上司ズが小籠包を食べに連れて行ってくれた。初めての海外での仕事で緊張していたのですごく嬉しかった。帰りにみんなでスーパーによって、私は台湾ビールを買って帰った。
・ちょうどFGOの新宿をプレイ中だったので部屋でシナリオを進めていた。これは台湾ビールを触媒に李書文先生を引こうとする図。(だめでした)

・帰りの飛行機で何を見たか思い出せないのだけど、フレデリックの「TOGENKYO」をずっと聞いていた気がする。

 

■2018年8月 台湾
・「孤狼の血」を見ました。

・上司から急に内線きたから何事!?と思ったら足つぼマッサージと小籠包食べに連れて行ってくれた。感謝!!
・そうしたら目覚ましもかけずに完全に寝落ちしてしまい、翌朝11時にチェックアウトして合流の約束だったのに起きたら10時52分だった。人間は限界を突破するとゾーンに入るのですべてがスローモーションになり爆速で動けるようになる。顔洗ってメイクして着替えて荷造りして、奇跡的にチェックアウトに間に合った。なんで?
・とはいえ到着して荷物を改めるまで眼鏡をちゃんと持ってきたか気が気でなかったのでずっとどきどきしていた。
・2日目以降のホテルには大浴場があったのだ。ほぼ貸し切りで最高だったな……気持ちよかった……。
・前日まで行き先が全く未定の視察(という名の観光)が最終日に入っていたのだけど、前日夜に自然公園に行くことが明らかになる。スーツとパンプスしか持ってきていないが!?
・日焼け止め塗りまくって覚悟を決めて行ったら蝶が乱舞しており(私は本当に飛行タイプの虫がだめ。特に蝶が……いちばん……)私の虫嫌いを知っているえらい人々に爆笑されながら心配していただく。日傘代わりに貸してもらった雨傘で視界を防御しながらなんとかやり過ごした。超がんばった……。
・縄のみでできたつり橋をパンプスで渡る羽目になったのはさすがに予想外でしょ。
・ホテルに戻ってチェックアウトまで1時間ちょいしかなかったのだけど、どうしてもお風呂に入りたくて猛スピードでシャワーを浴びた。余分にブラウスたくさん持ってきておいてよかった。
・ついに免税店で自分用のおみやげを買ったわよ!!「だから私はメイクする」の感想日記でも書いたやつです。

・帰りは「今夜、ロマンス劇場で」を見た。きっとこうなるんだろうな~ってわかってるし実際その通りなのに泣いてしまうんだよな……。昼と夜の間を飛んでいくような窓の外の景色と相まってすごくきれいな映画だった。
・台湾の方々、本当に気の良い方々で、大量のおみやげとともに帰宅した。次は旅行で行きたいな~!!

 

■2018年10月 中国・北京
・東京で別の仕事のヘルプをやってから空港に直行することになり朝からめちゃくちゃハードだった。
・ラウンジで食べた海鮮丼おいしかったな。お酒飲まない上司が「ビールもあるけどいいんですか?」て笑いながら言ってきたので本当にいいんですか?と3回くらい念押ししてからカシスソーダを飲んだ。
・その後上司がシャワー浴びに行ってしまったのでケーキも食べていたらしい。食べてばっかりだな……。
・行きは「羊と鋼の森」を見た。静寂が本当にうつくしくて、映画館で見るべき映画だったなあと思った。

・仕事はいろいろな出張の中で一番激務だったので、1時に部屋に戻ってお風呂に入るための仮眠をとり3時に寝るなどしていた。
wifiルーターが途中うんともすんとも言わなくなってしまい、慌てて説明書をにらみながら解体して直した。直って本っっっ当によかった……。
・チェックアウトが朝の5時30分だったので、空港に向かうバスで一本満足バー(チョコ)を食べていた。バスの中に響き渡るクランチの咀嚼音……。
・帰りは「オーシャンズ8」を見た。みんなきれいでかっこよくて美しくてきらびやかでテンションめちゃめちゃ上がった。最初から最後まで豪華できれいできらきらしていて最高!フォロワーに勧められる映画はいつもおもしろい。 

 

■2019年7月 ブラジル
●往路
・念願のブラジル出張に行ってきました!!!ずっと担当だったのでブラジルには絶対に行きたいです!!とあらゆる場面で言い続けてきて本当によかった~!!
・いろいろあって行きは1人、帰りは役員と2人だった。難易度が高すぎる。
・PCやらなんやらで荷物が重すぎるのと、自分のスーツケースと会社荷物のスーツケースの2つ持ちで腕がやばかった。翌朝筋肉痛になった。
・両替の列が長蛇でなんで!?と思ったら、わかった……夏休みだ……。
・出来心でスマホから会社のメールを見たら急ぎの対応が必要なメールがきていて、ゲーッとなりながらラウンジで会社PC開いたら全くつながらず、会社に電話して対応をなんとか終えたと思ったら搭乗時間になっていて、焦るからかばんのチャックが全く閉まらず慌ててかばんにぜんぶ突っ込んで空港爆走した。出発前から慌ただしすぎる。普通に間に合いました。
・行きはなんとスター・ウォーズ便だったんですよ!めっちゃテンション上がった~!離陸と着陸の時にC3POR2D2のアナウンスが入るんだよね。一人で大興奮してしまった……!
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・寝ぼけながらトイレに行ったときに、トイレの横にヨーダがいたんですけど、着陸前にもう一度トイレに行ったときにはヨーダいなくなっていてびっくりして二度見してしまった。いたもん!ヨーダ本当にいたもん!あのときカメラ取りに戻ればよかった~~~!
・絶対に限界まで映画を見たかったので、機内食を食べてお酒を飲む→映画を見る→3時間くらい寝る→お酒を飲む→映画を見る→3時間くらい寝る→機内食を食べるみたいなめちゃくちゃな12時間を過ごした。普段から乱れた生活をしているからほとんど時差ボケがなかった。さすがにフランクフルトでの乗り換えのときはめちゃくちゃに眠かったが……。
・しかも行きは7月、帰りは8月だったから機内の映画ラインナップが違うというね!!!めちゃくちゃラッキーだった~!
・羽田→フランクフルトは「スパイダーバース」と「ねことじいちゃん」を見たよ。「ねことじいちゃん」、めちゃくちゃ癒し映画だった。岩合さんは本当にねこちゃんの生き生きとした表情を撮るのがお上手だなあ。

・日本からブラジル、12時間→12時間の乗り継ぎなのでフランクフルトでのトランジットで絶対にシャワーを浴びるぞ!と計画していたのだけど、まずフランクフルト空港、構造が謎すぎる。おまけに巨大だし、猛暑で38℃だし、1人なので全ての荷物を持って移動しているので汗がやばい。
・ようやくモノレールで移動して(空港がディズニーランドとシーみたいな構造になっている)たどり着いたラウンジ、シャワーが、ない……。
・そして会社PCはうんともすんともつながらないし、羽田離陸前に問い合わせしたはずのシステム部署からはなんの回答もないんだよなあ……。
機内食を元気に完食しすぎて胃もたれがやばい。あとお酒を飲みすぎたのか頭が痛い。1人だからと羽目を外しすぎた。
・ラウンジのお姉さんに「このラウンジ、シャワーって……?」と尋ねたら「ここないのよ~」と言われ、「私が行けるラウンジでシャワー浴びられるところあります!?」と食い気味に聞いたら「めっっっちゃ遠いけど、あなたはまだ搭乗までに時間あるしきっと大丈夫でしょ。Good Luck!」と送り出される。長い旅の始まりであった。
・結局、ラウンジにたどり着くために乗ったモノレールをまた乗り継ぎ、すべての荷物とともに別の棟へ。棟を移動するたびに保安検査を通るのでフランクフルトで合計4回くらい保安検査を通った。多すぎない?
・結局片道40分かけて別のラウンジにたどり着く。大荷物を持って40分汗だくになりながら歩いたのでいい運動になって、胃もたれも酔いも解消された。シャワーめちゃめちゃ気持ちよかったな……。備え付けの石鹸とかボディソープがロクシタンで感動した。
・帰りの方が迷わないので30分くらいでラウンジに戻る。お姉さんが「あ、行けたのね!よかったー!」と声をかけてくれて嬉しかった。
・空港横断しているうちに元気になったのでラウンジでビールを飲む。おいしい。ビール、好きだ……。
・その後搭乗口が変わったりしたけれど無事乗り継ぎも成功。フランクフルト→サンパウロは「シェイプ・オブ・ウォーター」と「旅猫リポート」を見た。
・めちゃめちゃ眠かったので搭乗後即寝してしまった。しかし映画が見たい……という気持ちがよほど強かったのか4時間くらいで目が覚めて、寝静まった真っ暗な機内で体育座りしながら「シェイプ・オブ・ウォーター」を見た。雰囲気も相まって本当に最高だった。
・そのあとまた少し寝て、起きて「旅猫リポート」を見たのだけど時間の計算を間違えてしまって途中でサンパウロに着いてしまった。巻き毛のはちわれ、最高にかわいいな……。
・いかにも旅慣れていなさそうな女が巨大スーツケースを2つ持っていて不審だったのか、税関を抜けるときに別の場所に連行される。スーツケースが通るX線検査のやつってあるんだ……。ポルトガル語でやいのやいの言われるので負けじと英語しかわからない!英語で言って!と応答。英語が分かるいかつい男性職員が出てきて、全部開けるように言われる。とっさにびびるも、やましいことないんだからびびったら負ける!と思って自分からこれは私の服!こっちは仕事の資料!これはプリンター!これはおみやげ!とまくしたてる。
・ところで、持ってきていた仕事相手へのおみやげがおせんべいだったんですよね。軽くて振るとカサカサ音がする箱、怪しすぎる……。職員さんの眉間の皺がやばくなってしまったけど、仕事のスケジュールとかを話し続けたら信じてくれたのかほどなくして解放してくれた。

 

●滞在中
・空き時間にガイドさんがおいしいお店とか観光スポットに連れて行ってくれてすごく楽しかった。

・結局会社PCが繋がらないのは渡された手順書が間違っていたからと発覚。たまたま前に接続した人の履歴が残っていたおかげで気づけたけれど、出発直前の問い合わせメール以降システムからは全く音信はないままで、私の中でのシステムへの信頼が失墜した。
アメリカに行ってしまった推し上司(男3兄弟のパパ)と2年ぶりに一緒にお仕事ができてめちゃめちゃはしゃいだ。現上司が自分は勝手に夕飯を食べてきたときはぎょっとしたけど、私と推し上司が食いっぱぐれたおかげで2人でご飯を食べたりできたので結果オーライだった。推し上司……素敵の擬人化なんだよな……。 ・近くのスーパーで買ったブラジルビール、3本ともおいしかった!ガラナもおいしかった。
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・変圧器の片割れが消えて肝を冷やしたけどなんでそこに?という場所にしまわれていて事なきを得た。
・差し替えがありすぎて持って行ったコピー用紙はなくなるしプリンターはインク詰まるしでビジネスセンターに駆け込むもPCにロックかかっているしスタッフさんもいないしでフロントのコンシェルジュさんに泣きついたらパスワード教えてくれた。(いいんか!?)(ありがとう……)
・どこかで家族へのおみやげ買いに行きたくて~と雑談していたら、ガイドさんが最後の夜に一緒にショッピングモールに行ってくれて……!そのあと2人で飲んで、すっごく楽しかった。ガイドさんめちゃくちゃいい方だった……!!大感謝!!
・お疲れさま会として仕事相手が帰る直前のお昼にシュラスコに連れて行ってくれた。苦しいくらい食べた。おすすめされたカイピリーニャ飲んだんだけどあれめちゃめちゃ強くない!?

 

●復路
・あてをつけていた空港のスカーフのお店が閉まってしまっていて、おみやげを探して空港を走り回った。いいおみやげが買えたのでハッピー!
・一緒の便で帰る役員、ほっといてほしいタイプだったので楽だったな。むしろ先に飛行機乗っていたりして超慌てた。
サンパウロ→フランクフルトは「旅猫リポート」の後半、「響」、「人魚の眠る家」を見た。「旅猫リポート」、想像ついてたのに号泣してしまった。「人魚の眠る家」はいろいろと考えさせられて、しばらくぼうっと窓の外を見ていた。一番おもしろかったな。
・行きとは真逆にフランクフルトのトランジットの時間が短かったのでビールをぐびぐび飲み、FGOの復刻ルルハワを爆走していた。まあさすがに出張中に同人誌は作る時間はなかったよね……。
・フランクフルト→羽田では「ボヘミアン・ラプソディー」、「去年の冬、きみと別れ」、「言の葉の庭」を見た。「去年の冬、きみと別れ」そういうことか!!!とテンションが上がったけど、いやこれミステリーではないな!?と思った。ガバガバコミュニケーションと思いきやスーパー綿密コミュニケーションだったの、すごく良かったですね……。「言の葉の庭」は「天気の子」を控えていたので復習もかねて。やっぱりあの踊り場のシーンとラストがいいんだよな……。
・朝羽田着の便だったのだけど、どうしてもその日のうちにやっつけてしまいたい仕事があったので会社に直行。その前に空港でシャワーを浴びたかったのだけど、どこも満室で……羽田でもターミナルを移動したけど空いてなくて、疲れと重さと暑さでヨロヨロしてしまった。出待ちっぽい女の子がすごくいた。デイユースで割高でも部屋取っておけばよかった~~~~と後悔した。
・そんなこんなしているうちにバスの時間になってしまったので、とりあえず自販機でお茶を買って会社へ。このときお茶買っておいて本当~~~~に良かった。
・乗ったバス、たぶん空調が壊れており……そよ風のような生ぬるい風しか出ておらず、普通にめまいと頭痛がしてきてしまって、これはやばいとお茶を太ももで挟んで無理やり寝た(意識があったら熱中症でマジで倒れると思ったので)。車内の小さいモニターで「日本の夏は蒸し暑いです!熱中症にならないよう、こまめな給水を心がけましょう」と4か国語でCMが流れていて空しかった。
・幸いそんなに長い時間ではなかったので、降りて即コンビニに駆け込んで(行きと同じ状態なので巨大なスーツケースを2つ持っている)ポカリとお茶を買い、2本とも一気飲みした。
・会社に到着して午前中一気に仕事を終わらせて、時間休をとって近くの銭湯に行った。足がのばせる大きいお風呂、最高!!!!!!


■2019年12月 インド(未遂)
・治安の関係で、オフィス出発1.5時間前に出張が延期になる。そんなこと……あるんだ……。

 

2020年度は担当しているインドとタイに行きたいです!!と言っていたのだけど異動になってしまったし、そんなことを言っていられる状況ではなくなってしまったし……。

いろいろな出張、楽しかったな。実はブラジル出張でいきなりANAのステータスがブロンズになってしまい、これは……もう人生で今しかないのでは!?!!?とテンションが上がり、2019年後半はステータス修行をしたりしていました。修行を振り返るブログもそのうち書き残しておきたいです。

在宅勤務が絶望的に向いていない

タイトルの通りである。在宅勤務が絶望的に向いていない。ストレスが爆発したせいでわざわざ早起きしてこれを書いた。午後の中途半端な時間にweb会議が入ってしまったおかげで昼休みが今に前倒しになっており、最悪だ。

もちろん新型コロナウイルスが猛威を振るっている現状にまつわる様々なことは当然わかっているが、そういう社会と関係するなにかを言いたいのではなく、単純に私個人の主観と性質として、在宅勤務が絶望的に向いていないのだ。現在社会がこういう風になってしまったこと、そのなかで思ったことや感じたことの質感はおそらくずっと覚えているが、自分のことは喉元過ぎれば全てを忘れるので数年後出勤か在宅か選べるようになったときに「いっぱい寝られるから在宅でもいいか~」などと寝ぼけたことを思う可能性がゼロではない。そういう事態を回避するためにも、在宅勤務が絶望的に向いていないことを書き残しておこうという、そういうただの日記である。

 

弊社はセキュリティをガチガチにした結果使い勝手が本当に終わっているうえ、自宅勤務用の会社PCは希望者しか持っていない。私は入社1年目の夏休みにどうしても仕事をしなければいけなくて半強制的に会社PCを貸与されてしまったが、そうでなければ今頃自分のパソコンに無数のアプリを突っ込んだりメールやらgoogle driveやらでファイルを迂回しつつ仕事をしなければいけなくなっていたので不幸中の幸いだった。

2月半ばあたりに今後在宅にしなければならない台数を増やすかみたいな話が内部で出て、これでついに全員に支給かあなんて同僚と話していたのだが、なぜか10台しか増えなかった。現在は基本在宅ということになっているがそんなわけで全員の作業状態が違うし、メールを見る専用アプリでは新着メールが全部表示されているとは限らないという信頼できない状況だし、ただでさえ台数が超少数のくせにアクセスが集中して回線が重くなったという理由でログインができないことが無限にある。そうして果てしなく面倒な手順を繋がるまで無限に繰り返してようやくログインしても急に接続が切れることもしばしば。苛立ちがどこまでも蓄積されていく仕様だ。

私は昨年のブラジル出張の時に間違った手順書を持たされ、対応をお願いしても4日無視され結局自力で接続問題を解決したり、手順書間違ってましたよと一応報告したのに4か月後別の人が渡された手順書も間違っていたり、他にも数々のトラブル時の対応の悪さ(トラブルは起こるものなので仕方がないが、失礼な物言いや対応時の態度の悪さはその人のせいなので本当に悪)を根に持っており、今回の自宅用PCの接続トラブル時の対応を聞いた際にも例のごとく最悪な態度の対応をされた。しかも接続トラブルは繋がるまでやるしかありませんと丸投げされたんですが何も解決してないが? 自宅用PCなら同時間帯にアクセスが集中することなんてわかりきっているのになんでそんなチケット戦争みたいなことを毎日やる羽目に……? いや回線パンクはいろいろな会社で起きているようなので仕方ない、それはわかる、わかるがそのうえで物には言いようがあるんだよな。偉そうに開き直られれば私にも感情があるので当然腹を立てるよ。

そして自宅用PCはマイクもカメラもなく、いろいろなweb会議ツールのアプリは入っているくせに制限されているらしく全部使えなかった。しかしweb会議は待ってくれないので結局自分のこのおばあちゃんスマホでまかなう羽目になっている。アプリが入らなくて何個のファイルとアプリを消したことか。なんでそんなことまでやらないといけないんだ……このスマホは仕事をするためにあるんじゃない……。

 

「自宅で仕事をすること」がここまでストレスがたまると思わなかった。いつもの通勤時間は片道1時間強で、中学以降そういう生活に慣れ切っているので物理的・時間的に家と仕事が切り離されていないと落ち着かない。のに、今は……という……。家は仕事をする場所じゃねえ~~~~!!!!!!! 私の生活を侵食するな~~~~~!!!!!!!!!!

在宅勤務、家にいるのに!!! という気持ちが常にあるので強いられている感が半端ないし、実家暮らしのため通話のときなど家族に普通に迷惑をかけていて申し訳ない。本来仕事をする場ではない家にいるのに仕事をしないといけないし、外に出るわけでもないのにコンタクトを入れてメイクをしないといけないし、映っても大丈夫な壁を探さないといけないし、仕事以外のストレスが大きすぎる。普通に精神が厳しい。あと腰と背中が痛い。

web会議を私用のスマホでやっているのも最悪だし、そのためにわざわざ着替えてメイクをして髪を直すのもなんでや……という気持ちにしかならないが、メイクは武装なので仕事をするなら武装しなければならない。家にいるのに!! 外に出るときはもうルーティーンのひとつだから何とも思わないが(むしろメイクするのは好きだ)、家にいるのに武装のためだけにするメイクと着替え、本当にただただ面倒なんだよな……。生み出されるものが「無」なんだよな。家にいるのに……家は仕事をする場ではないのに……。

今は本当に状況が状況なので仕方がないが、もし出勤か在宅か選べるようになったとしても、絶対に出勤を選ぼう在宅は絶望的に向いていないという気持ちが日々強くなっていく。私はゆっくりのんびりごはんを食べたり寝たりテレビを見たりゲームをしたりする家が好きなのであって、仕事をする場としての家が好きなのではない。断じて。

もちろん、様々な個人の事情で在宅勤務の方が向いているという方はたくさんいると思うし、そういう方々が柔軟に自分に合った働き方を自由に選べるようになればいいなとも思っている。柔軟で自由な働き方のうえで、私は勤務はオフィスでしたい。

 

本当に、こんなことが起こるなんて思わなかったな。早くみんながゆっくりのんびり休めて、不要不急の外出ができるようになりますように。私ははやく仕事でインストールしたアプリをアンインストールしたいです。

 

退勤後追記なのですが、本日接続確認のためだけの10分予定のweb会議が60分に拡大されたので在宅勤務を厭う気持ちがまた強くなってしまったな。在宅勤務、心の底から絶対にやめたい。この気持ちを忘れず、終息までなんとか乗り切ろうな……。

セルフメンテナンス

最近、ハイキュー!!に人生を支えられている。

というのも、職場で色々あり、というか無責任に他人がかなぐり放り投げた相当ヘビーな仕事がなぜか締切4日前に進捗ほぼゼロの状態で私のもとへ不時着し、締切4日前だったので死に物狂いで仕事を終わらせ目処をつけて大幅ビハインドだったスケジュールを本来あるべき軌道に戻し、ようやく落ち着いてよかった~と外出から戻った当日の!まさに!午後から!!山場を越えた途端に!!!!発端の人が何食わぬ顔で職場に復帰してきてそれからは当人からも上司からも何のフォローもなく、いつの間にか最初からそうだったのように全部私がやることになったままで、そして今に至る。無責任で鈍感で無神経な人は気兼ねなく責任を放棄して他人に迷惑をかけてのうのうと日々を送れていいですね、と内心は悪態のオンパレードだが、不機嫌を無遠慮に表し周囲の雰囲気を損ねて他人をコントロールしようとする、そういう行いを自分がするということが絶対に嫌なので深呼吸とともに感情を飲み込んで「いつもにこにこ明るく何事にも前向き」という自分の外殻を保っている。いやわたしえらくないですか? めちゃめちゃえらいよわたし……よくがんばってる……えらい……(セルフ)日中で疲れきってしまうから帰りになると感情が処理しきれるキャパを越えてしまうんだよな。それでこんなものを書くはめになる。

社会人として尊敬していて女性としても憧れの管理職の人に先日お昼にカウンセリングしてもらったところ、多分そうやって色々思うところがあるって彼らは誰も気づいてないと思う、私も前にそういうことがあったから……と遠い目をしながら言われ、二人でもう笑うしかなかった。そんなことある? 管理職なんだからちゃんと管理をしてくれ……

基本的に、私より大変な思いをしている人はたくさんいる、足ることに目を向けないのは傲慢、私の状況がどうであれ他人には関係ない、ということを自戒を込めて自分に言い聞かせている。が、そうはいっても、私の状況でそんなことをぐだぐだ言ってはバチがあたるということは頭ではわかっていても、人間である以上感情は生じてしまうし私の感情の皺寄せは私にやってきてしまうので、自分の感情は自分でなんとか処理するしかない。

 

時を同じくして、2020年春。現在ハイキュー4期が放送中である。そうだったそうだった~と見ていたら続きが読みたくなって、漫画を出してきて、読み返したらあとはもうどんどん読み進め、そうすると各話タイトルに2がついてるものってじゃあ初出回ってどこだっけ? となって再度最初の方の漫画を引っ張り出し、そうしたらだんだんアニメも見返したくなってきて、もしかしてjcomオンデマンドにあったりしないかなって全話配信あるじゃん!? 本当に!? あとはもうひたすらに反復横飛びのごとく、アニメのここを見ていると漫画のあそこが読みたくなる、するとあそこが見たくなって、今度はあの試合が読みたくなって……ということをひたすら繰り返す土日と平日夜。なんて幸せ!!!! 土日は14時に起きて4時に寝てもいい、なんたって今日は休みなんだから~~!! という気持ちを満喫できるし、平日は平日でささくれ荒くれた心に何かにまっすぐに真摯に打ち込むことの尊さがしみわたり、自分のひねた思考回路を省みて謙虚な気持ちを思い出すことができる。高校生の彼らががんばっているのだから私もがんばろう、と日中の疲れを消化して明るい気持ちで翌日に気持ちを向けることができる。翌日の服を選びながらスケジュールを思い出して嫌な気持ちがふっと首をもたげても、タスクフォーカス、チャンスは準備された心に降り立つ、と自分に言い聞かせればこれも貴重な経験、悪いほうにだけ考えていたらもったいない、と素直に思える。起きていつもより丁寧にメイクをすればまあ会社に行くのもやぶさかではないみたいな気持ちになれるし、電車を待ちながらその日の天気と気分にあったアルバムを選んで聞いていたら、不意にこれはもしかしてあれのイメソン! と急にシナプスが繋がることもある。そうなったらもう様々なことに思考のキャパを割いている場合ではない。

 

わたし、好きなものがたくさんあってよかったなあ。漫画も好きだしアニメも好きだし小説もドラマも映画も舞台も好きだし、音楽聞くのもイメソン考えるのも好きだし、おいしいもの食べるのも好きだし、メイクするのもおしゃれするのも好きだ。好きなものがたくさんあると好きなもののことを考えるのに忙しいので、職場を出てまで様々な人と様々なことに思考を割く暇はない。自然と感情が循環する。停滞して澱んでいる暇はない。

ストレスに振り回されていると余裕がなくなって忘れてしまうけど、家族や友人や仲のいい先輩や前述の上司さんはちゃんと見てくれていて頑張りを認めてくれる。それなのに、そういうことに目を向けないのはばちがあたるなあと思う、そういう心の余裕を思い出すことができる。

ハイキューの子たちは、みんな少しずつ自分とリンクする部分があって、物語として作品としても胸が熱くなるし、ふとわが身を省みてああ本当にそうだなあとじんわりと考えることもある。もともとずっと好きな作品だったけれど、今のわたしにこそガッチリとハマったと、そう思う。努力は必ず報われるわけじゃない、そうとは限らない、でも自分がやってきたことは必ず自分をかたちづくる一部になる。そのなかで、自分のしてきたことが実を結ぶ瞬間がある、かも、しれない。

大学の期間は楽しかったけれど、試験はあまりにも壊滅的で一刻も早く大学を終わりたいこの牢獄から抜け出したいという気持ちで死に物狂いで卒業をもぎ取って社会人になったわけで、結局のところ、私は選んで今の場にいるのだ。降りかかる禍福を自分ですべて選ぶことはできないけれど、それでも目の前の様々なことにどう対応するのか、どういう姿勢で向き合うのかくらいは自分で決められる。自分の人生のかたちは、在り方は、自分で決めることができる。

何がそのときの自分にがっちりとはまるかは巡り合わせなのでその時々による。今、私は北くんに出会えて本当によかった。北くん本当にありがとう、北くんを好きだということに恥じない生活をしようと思うことで、張りぼてだとしてもせめてまっすぐに姿勢を保ちながらここ数週間の修羅場を乗りきることができました。

 

仕事という狭い枠にとどまらず、いま社会全体で様々なことが起こっており、気持ちの休まらない日々が続くけれど、地に足をつけて毎日の生活を送っていきたいな。本当に私の仕事の話なんて吹けば飛ぶような状況になってしまって……早くみんなで日常のニュートラルに戻りたいよ……。

お風呂や電車でぐるぐると思考がめぐって鬱々とした気分になるのにもいい加減飽きたので、言葉にしてアウトプットしたらロケットみたいに切り離して身軽になれないかなあと書き始めたのだけど、思惑通りとりあえず仕事のもやもやはすっきりしたのでよかった。読み返さずに一気にガッと書いたので、いま読み返すと冒頭とかかなり限界になっていてちょっとおかしくなってしまう。

みんながんばって日々を送っていこうな。それではわたしは、明日に備えて和久南戦を見ます。

彼の話

Fate/Grand Order Cosmos in the Lostbelt No.5 神代巨神海洋アトランティスの話をします。絶海突破前の方はご注意ください。

 

 

昨日、アトランティスをクリアした。すごくおもしろくて、たくさん笑って、たくさん泣いた。終えるのがもったいないから読み終わりたくないのに早く先を読みたくて、すごくわくわくして、みんな本当にかっこよかった。加えて私は離別のオタクを自覚していつの間にか7年目になっており、永遠と一瞬、様々な愛、出会いと別れ、祈りとエール、そういうものが本当に大好きなのでそういう点でもめちゃくちゃに刺さり、本当に本当におもしろかった。この先どうなるのかなあとか、早く読みたいなあ!とか、イメソンとか(Aqua Timezの「GRAVITY 0」がめちゃめちゃにアトランティスなのでよろしくお願いします)を考えたりしている、というか、していたんですよ。今朝はまだ。

 

一晩明けて、ようやく少し落ち着いて、いつの間にか私は、彼のことばかりを考えている。

マンドリカルドくんは登場シーンからすでにかわいくて、ちょっとお茶目で、親しみやすさがあって、私はすぐにマンドリカルドくんのことが大好きになった。

マンドリカルドくんはマスターのことを友達だって言ってくれた。ただ一緒にいてくれたり、話を聞いてくれたり、励ましてくれたり、強く背中を押してくれた。マンドリカルドくんと一緒に進むアトランティスの旅路は本当に楽しかった。

でも、彼は友達だけど、それ以前に彼は確かに英雄だった。英霊だけど友達だった、それと同じだけ、彼は友達だけど英雄だったのだ。

自分がこんなふうになるなんて思っていなかった。私はマンドリカルドくんのことが大好きで、そんなことは当然わかっていて、それなのに、彼がいってしまってからようやく、本当に彼のことがすきだったのだと、どうしようもないほどに自覚してしまった。

彼の笑顔を思い出してしまう。

友達と言ってくれて嬉しかった、一緒に旅ができて楽しかった、支えてくれて守ってくれて心強かった、でも、友達でも、その前に彼はやっぱり英雄だった。本当は、英雄じゃなくてもいいから、最高の騎士にならなくてもいいから、最後まで一緒にいてほしかった。一緒にオリュンポスでも旅をしたかったよ。またみんなでわいわいしながら、あぶねーって言いながら一緒に戦いたかった。

でも、でもね、そんなマンドリカルドくんだから好きになったんだよ。

 

これまでいろんな出会いと別れがあった。離別は物語の根底に流れるテーマのひとつだということもわかっていたし、そうやって英雄たちの無数のエールに背中を押されて、それでも私たち生者はまえへ向かって生きていくのだと、そういうことをメインシナリオを進めるたびにいつも思っている。

私たちは生きていく。でも、あなたはもうどこにもいない。マンドリカルドくんにこの先また出会うことはあるかもしれないけれど、私が好きになったあなたはもういなくなってしまった。

シャルロット・コルデーの、血を吐くような、身を切るような、溺れるような初恋の吐露に、私はたくさん泣いてしまった。私は自分がこんなふうになるなんて思っていなかった。だってこんなの、こんな、失恋以外の何物でもないじゃないか。

 

彼の笑顔を思い出してしまう。でも、彼の背中を思い出さなくていいことに、私は少しほっとしている。

今でもマシュの背中を忘れられないけれど、マシュはいまを生きる人間だ。英霊じゃない。マシュは私たちと一緒に生きていく。

マンドリカルドくんは本当にかっこよくて、かわいくて、親しみやすくて、きっと誰でもすぐに大好きになる。寄り添ってくれて、いてくれるだけで心強くて、私は彼が大好きだ。大好きだった。大好きだったのだ。こんなにも。

 

2020年になったら、マンドリカルドはフレポガチャの対象に入るのだそうだ。マンドリカルドくんにまた会いたいけれど、会いたいのがマンドリカルドくんなのかわからない。私はきっと、彼のことを思い出してしまう。あの笑顔を思い出してしまう。でも、それはマンドリカルドくんに対しても彼に対しても失礼だと思うから、私ができることはガチャを回さないことくらいしかない。でも、だからといってそれが何になるというのだろう。ままならない。どうしようもない。どうすることもできないなあ。

 

私はマンドリカルドくんのことが大好きだ。どうすることもできなくても、物語は続いていく。英雄たちの祈りに背中を押されながら、私たちはこれからも進んでいく。彼は確かに、英霊だけど友達だった。友達だったけれど、それより前に英雄だった。彼もまた彼女みたいに、覚えていてほしいと、忘れないでいてくれと思っていてくれたならどんなによかっただろう。

彼はただ、どこまでも私の友達で、ひとりの誇り高い英雄だった。

そんな彼だから、大好きになったのだ。これは彼の話。ただの友達の話。だから私は、せめて誠実であろうとしながら、彼のことをずっと覚えていようと思う。